お酒買取コラム

日本酒は海外でも造られている!?

1.日本酒は海外でも造られている!?

日本酒と聞くと「昔から日本だけで造られているお酒」というイメージがありますが、現在は日本だけではなく世界でも造られているのをご存知でしょうか。どうして海外でも造れているのか、どんな日本酒があるのかなど海外で造られた日本酒について詳しくご紹介したいと思います。

2.どうして海外でも造られているの?

元々、日本酒は名前の通り日本の酒なので日本だけで造られていましたが、現在は海外でも多く造られています。その理由は、日本食ブームです。2013年に和食が世界無形文化財に選ばれました。そこから海外でも日本食ブームになり、それに伴って日本酒の人気も増えてきました。
はじめは日本メーカーが造っていましたが、現在は現地の人が製造している方が多く、アメリカでは国内で消費されている日本酒の80%はアメリカ産という調査結果も出ているのです。

3.海外で造ったものを日本酒と呼んでいいの?

名前は日本酒とされていますが、日本で造ったものという定義はありません。酒税法において、清酒の定義は「米、米麹、水を原料として発酵させてこしたもの」、「米、米麹、水及び清酒かすその他政令で定める物品を原料として発酵させてこしたもの」になっています。
必ず米を使うこと、必ずこすこと、というのが条件になるため日本で造らなければならない、日本の米を使わなければならないといった規定はないのです。
そのため、現地の水や米を使って造られたものも日本酒ですが、日本で造られたものと味や風味などに違いがあります。

4.海外で造られた日本酒をご紹介

では、実際に海外で造られている日本酒にはどのようなものがあるのかご紹介したいと思います。

○OSAKE
カナダ初の日本酒醸造所のアーティザン・サケ・メーカーで造られた日本酒で、バンクーバー在住の日本人が造りました。少量ながらも手造りで年間を通して酒造りを行っています。

○裸島
ノルウェーにあるヌウグネ・エウ社が造った日本酒で、元はクラフトビールを提供する会社でした。2010年から北海道の酒米である吟風を使用して造り始めました。

○SAKE ONE
アメリカのオレゴン州で造られた日本酒で、青森県の桃川酒造と共同出資によって始まりました。ワインのような見た目で、アメリカ産ジャポニカ米の有機米で造られています。

○玉泉
台湾で造られている日本酒で、日本統治時代に製造技術が伝わり昔から造られています。台湾の食米である蓮菜米を使って造られています。

5.まとめ

日本酒とは日本で造られていると思い込んでいましたが、今では世界の日本酒なのですね。海外のものと飲み比べてみると面白いかもしれませんね。

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