ビールの発酵には種類がある!?3種類の発酵方法
1.ビールの発酵には種類がある!?3種類の発酵方法
みなさんはビールは好きですか?
ビールには3種類の発酵方法があります。ここでは、ビールの発酵と種類について色々と紹介していきたいと思います。
2.ビールの発酵について
ビールの発酵には3種類あり、「下面発酵」、「上面発酵」、「自然発酵」といいます。
〇下面発酵
下面発酵酵母を使用します。じっくり時間をかけて低温で発酵を行います。発酵が終わると酵母がタンクの底に沈降します。19世紀以降世界的に主流となっています。
〇上面発酵
上面発酵酵母を使用します。常温で2週間ほど発酵させます。発酵中に酵母が浮上し、液面に酵母の層ができます。
〇自然発酵
自然界に存在している野生酵母で常温発酵させます。
ビールは発酵の種類ごとに様々なものがあります。
3.下面発酵
〇淡色ビール
・ピルスナー
チェコのピルゼン地方生まれのビールです。世界で最も普及しているそうです。
・ドルトムンダー
ドイツのドルトムント地方のビールです。
・アメリカン
アメリカの一般的なビールです。
〇中等色ビール
・ウィーン(ウインナー)
ウィーン地方のビールです。黄金ないし淡褐色をしています。
〇濃色ビール
・ミュンヘンラガー(ミュンヒナー)
ドイツのミュンヘンで19世紀後半に発達したビールです。ミュンヘン麦芽と色麦芽を使用しているそうです。
・ボック
北ドイツのアインベック発祥のビールです。アルコール度数が高く、ドッペルボック(2倍のボック)というさらに濃厚なものもあります。
4.上面発酵
〇淡色ビール
・ケルシュ
ドイツのケルン地方で造られる伝統的な淡い黄金色のビールです。1986年に「ケルシュ協定」ができ、法的に呼称「ケルシュ」が認められたそうです。
・ホワイトビール
ベルギー原産で、小麦または小麦麦芽を加えたビールです。淡い黄色ですが、タンパク質や酵母のために若干白濁して見えるようです。
・ベルリナーワイス
乳酸菌並行発酵ビール(上面発酵ビールの一種)で、ドイツのベルリンで造られる酵母で白く濁っているそうです。
・ペールエール
上面発酵ビールの代表格です。
〇中等色ビール
・ゴールデン・エール
ベルギー原産で、ラガービールより淡い金色のビールです。ストロング・ゴールデン・エールというアルコール度数の高いものもあります。
・アルト
ドイツのデュッセルドルフを中心に発展、消費される黒ビールで、イギリスのエールに似ているそうです。
〇濃色ビール
・ビターエール
イギリスの国民的飲料で、褐色がかった淡色エールの樽生ビールです。
・スタウト
強くローストした麦芽を使った黒ビールの代表格で、アルコール度数が高いものが多いです。
5.自然発酵
・ランビック
ベルギー、ブリュッセル西南部のゼナ川周辺、バヨッテンランドと呼ばれる地域だけで伝統的に造られているビールです。野生酵母を使い、1年から3年以上自然発酵、熟成させて造るそうです。
・クヴァス
16~19世紀のロシアで家庭で造られていたビール。ライ麦パンに熱湯を加えて濾し、砂糖、パン酵母、果物を入れて2~3日発酵させたものだそうです。
6.まとめ
こんなにたくさんの種類のビールがあるのに驚きました。世界中で飲まれているビール、みなさんも飲み過ぎには注意して楽しんで下さいね。
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