ジェネリックワインってどんなワイン?
1.ジェネリックワインってどんなワイン?
ジェネリックワインという名前を聞いたことはありますか?ジェネリックと聞くと医薬品なのかなと思ってしまいますよね。実はジェネリックという言葉は色々な分野で使われているのです。
では、ワインの世界ではどのようなものに使われているのでしょうか。詳しくお伝えしていきたいと思います。
2.「ジェネリックワイン」2つの意味
ジェネリックワインには大きく分けて2つの意味があります。
まず1つ目は、複数のぶどうの品種がブレンドされているワインということです。どうしてそのようなワインを作るのかというと、複数のぶどうの品種をブレンドすることで、それぞれの品種の欠点を補い合い、ワインに複雑味を生まれやすくするのです。そして、生産者の考えるブレンドの仕方によって生産者が求めている味わいにより近づけて作ることができるのです。
2つ目は、他の地域で作られたワインがヨーロッパなどの有名な産地名を名前に用いていることです。例えば、他の地域で作られたワインに、ワインが有名なヨーロッパのブルゴーニュやシャブリといった産地名を名前に使用しています。
3.比較されやすい「ヴァラエタルワイン」
複数のぶどうの品種がブレンドされているワインがジェネリックワインということで、それとよく比較されるのが、ヴァラエタルワインです。なぜ比較されるのかというと、ヴァラエタルワインは1種類のぶどうの品種から作られているワインだからです。
1種類の品種で作られているため、特徴がとらえやすくなります。そのため自分好みの品種を見つけることができやすいでしょう。逆にジェネリックワインは複数の品種で作られていることから、バランスのとれた味わいに仕上げられています。複数の人で集まるときや普段の食事と楽しみたいときなど、テーブルワインとして飲むのが一般的です。
4.問題になったことも…
2つ目の意味のように、有名な産地をワインの名前に使用していると、思わずその産地で作っているものと思ってしまいますよね。やはり消費者に誤解と混乱を与えてしまう可能性があると問題になり、議論が起こってしまうことも度々あったのです。そのため、今では多くの国でほかの産地名を掲げたワインを作ることを禁止しています。そして、ワインが有名なヨーロッパでも以前は産地名を使用した商品を作っていましたが、近年では原産地保護のために有名産地を使用していないのです。
5.まとめ
「ジェネリック」とは「一般的な」ということを意味します。
1人でももちろんですが、複数で集まるときなどは銘柄を気にせずに一般的なワインをみんなで気軽に楽しむのもいいですね。
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