お酒買取コラム

海育ちのレアなお酒「海底酒」

1.海育ちのレアなお酒「海底酒」

数あるお酒ですが、「海底で熟成されたお酒」があるのをご存知でしょうか?特殊な熟成法により一味違った美味しさに仕上がるそうで、既に様々な酒造会社が着手しています。
いくつかご紹介します。

2.なぜ海底で美味しくなる?

海底での環境は暗さ、温度、湿度、圧力などがお酒の熟成に適しているそうです。更に海中の振動が、アルコールと水の分子を寄り合わせ、お酒をまろやかに熟成させる影響を与えています。これらの効果は「海底での1年は地上での10年に匹敵する」とさえ言われるほどです。

3.美味しい人気の海底酒

〇「SUBRINA」
1998年、スウェーデン沖で80年前に沈没した船から発見された「エドシック・モノポール」というワインを飲んでみたらそれが美味しかったとのことで、そんな奇跡のワインを再現しようと、日本で「Venusプロジェクト」が実行され、造られた赤ワインです。
偶然が重なった奇跡的な熟成環境を科学的に再現しようと試み、実際に海底で熟成させて製造・商品化させました。海底でじっくりと熟成されたまろやかさが他にはない特徴で、値段はレア物だけに1本10000円程します。

〇「デナ・デラ」
こちらは二次発酵を海底でおこない、熟成させたものを通常の熟成ワインとブレンドさせた、世界初の海底熟成ワインです。フランスのバスク地方の海沿いの町で育ったエマニュエル・ポワムール氏が、地元と海を愛する心から思い付き、試行錯誤を繰り返して生み出しました。
海底熟成には海水のミネラル成分だけを通す特別なタンクを用いており、なめらかな口当たりの中に海のミネラル感とほのかな塩気があり、またフルーティーなアロマの香りが感じられる味わいだそうです。海に馴染んだ味わいだけに、魚介類とも相性抜群です。値段は3000円程です。

〇「海底酒 琉球の都」
人気の日本酒「泡盛」の瓶を海底に沈めて1年以上寝かせたものです。熟成中にサンゴやフジツボが付着した跡が、瓶に2つとない個性を生み出させてくれます。通常の泡盛よりも更にまろやかで、香りや口当たりも増しています。値段は6500円~で、10年熟成のプレミアム版だと更に希少なので13000円~となっています。

また、海底ではありませんが、下記のような水中で熟成させたお酒もあります。

〇「クリスタル」
こちらは富士山の天然湧水の池の中に、日本一のぶどう名産地・勝沼ぶどうの白ワインを沈めて熟成させたものです。大体の原理は海底熟成と同じですが、湧水の温度が年間を通して12~13度と理想的環境なのだそうです。味わいはとてもフルーティーで、やはり海底酒独特のまろやかさが売りです。値段は3000円程です。

4.まとめ

海底酒は、適した環境下での熟成により、一層美味しさが引き立ちます。紹介した他にも、日本でも海底酒は様々販売されています。レア物なので値段はそれなりにかかりますが、機会があれば是非お試しください。

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