世界最高峰ワイン:ボルドー5大「シャトー」とは?
1.世界最高峰ワイン:ボルドー5大「シャトー」とは?
ワインがお好きな方は一度は耳にしたことがあるでしょう、「シャトー」という銘柄の名前。よく高級ワインとしてワイン愛好家などに親しまれているイメージがありますが、これにはどんな意味があり、またどんな種類があるのでしょうか?
本項ではそのワインの最高峰の世界について触れていきたいと思います。
2.そもそもシャトーとは?
シャトーとは、フランス語で「城」を表す、フランスの「ボルドー・メドック地区」の醸造所の名前です。このボルドー地区は、「ブルゴーニュ地区」と並んでフランス2大ワイン名産地として有名で、その名がついたワインは世界中から愛されています。
ボルドーワインの最大の特徴はブレンドにあり、2種類以上のぶどうをブレンドし複雑で豊かな味わいに仕上げています。
ボルドーで赤ワインに使用が認められているぶどうは、
「カベルネ・ソーヴィニヨン」
「メルロー」
「カベルネ・フラン」
「マルベック」
「プティ・ヴェルド」
この5種類です。
ちなみにボルドーワインは赤ワインの割合が圧倒的に多く、全体の90%近くを占めています。
3.ボルドー5大シャトーワイン
そんなボルドーワインの中でも特に、1855年のパリ万博においてナポレオン三世の要請を受けて定められたボルドー・メドック地区の格付けで、第1級の称号を与えられた4つのシャトーワインと、不変とさえ言われたその格付けで、後に特別昇格して加わったもう1つのシャトーワインを加えた5つのワインは「ボルドー5大シャトーワイン」と呼ばれ、世界最高峰のトップメイカーとして称賛を受けています。これはボルドーワイン総生産量の数%にしか満たない、一握りのシャトーにのみ許された称号です。
①シャトー・ラフィット・ロートシルト
5大シャトーの中でも筆頭ともいえるワインです。
“エレガンス”という形容なくして語れない程、長期熟成を遂げた優美さ、繊細さを持った圧倒的に気品溢れる味わいです。
②シャトー・ラトゥール
パリ万博で、上記のシャトー・ラフィット・ロートシルトに次ぐ2位になったワインです。
「不作知らず」と呼ばれる程品質が安定しており、恵まれた環境から産み出された力強さ、豊かさを味わえる「男性的」なワインです。
③シャトー・マルゴー
フランスワインの女王と呼び声高いワインです。
ふくよかな香りと滑らかな口当たりで、繊細ながらもしっかりとしたボディから「女性的」とよく言われます。
④シャトー・オー・ブリオン
実はボルドー・メドック地区産の他4つとは違い、ボルドー・グラーヴ地区産のワインですが、ボルドーで最も古い歴史を持ち、「フランスを救ったワイン」とされています。
柔らかくて香り高く、馴染みやすい味わいです。
⑤シャトー・ムートン・ロートシルト
不変とされたパリ万博の格付けを覆し、第1級昇格したワインです。
その格に恥じない華やかでリッチな味わいで、艶美で魅惑的なワインです。
4.まとめ
このように、シャトー1つをとってみてもワインの世界は奥深く、本来限りあるコラム内で収め切るにはあまりに口惜しい程ですが、不肖ながら敬意を込めて紹介させて頂きました。機会があれば是非ともご賞味あれ。
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