お酒買取コラム

お祝いで飲まれる御神酒とお屠蘇の違い!

1.お祝いで飲まれる御神酒とお屠蘇の違い!

みなさん、こんにちは。
今回は、お正月や結婚式の披露宴、初宮詣、地鎮祭など日本古来の祭礼でほぼ登場する「御神酒(おみき、ごしんしゅ)」とお正月を祝うときにおせち料理と共に欠かせない「お屠蘇(おとそ)」についてお話していきます。

2.御神酒について

日本古来の宗教である「神道」において神様に供えるお酒のことです。祭礼において、神社や神棚にそなえる供物には欠かせないものです。通常は日本酒が使われ、神事の最後に参加者一同で飲むのが一般的です。
代表的なものにお正月、結婚祝い、初宮詣、七五三、地鎮祭などが挙げられます。  

〇御神酒の一般的な飲み方の例
1.礼手(らいしゅ)
1度だけ手をたたく

2.盃(さかずき)を取る
親指を上から、他の指をそろえて下から両手で持つ

3.御神酒を受ける
御神酒を注いでもらう

4.御神酒を頂戴する
一般的には三口に分けて頂く

5.指で拭く
盃の口をつけた場所を指で拭く。左手はそのままで盃を支えて、口を付けた場所を右手の人差し指と中指を上から、親指を下から3本の指を使い拭う。

6.盃を置く

3.お屠蘇について

お屠蘇は酒やみりんに生薬(しょうやく)を漬けた薬用酒です。一年間の邪気を払い長寿を願ってお正月にいただく祝い酒です。
屠蘇の漢字の意味は諸説ありますが、「屠」は(ほふる)、「蘇」は(病をもたらす鬼と解釈される)つまり、鬼と倒すと解釈される説があります。
ほかに、「屠」は邪気を払う、「蘇」は魂を目覚めよみがえらせると解釈し、邪気を払い生気を復活させるという説もあります。
お屠蘇を正月に飲む習慣は中国で始まり、平安時代に日本へ伝わったといわれていますので、ずいぶん歴史が古いのですね。平安時代の天皇である嵯峨天皇のころに宮中正月行事として始められ、江戸時代には一般庶民に広まったそうです。

4.お屠蘇を飲む

朝、若水(元旦の早朝に汲んだ水)で身を清めます。神棚や仏壇などを拝んだ後、家族全員でそろって東の方角を向いて新年のあいさつをかわし、お節料理やお雑煮などをいただく前に飲みます。
家族だけではなく、正月三が日の来客にはお屠蘇をすすめて新年のお祝いのあいさつをかわすのが礼儀とされているそうです。
朱塗りもしくは白銀・すずなどのお銚子、朱塗りの三段重ねの盃を用います。ご家庭にない場合は、お正月にふさわしい酒器などでもかまいません。
そして、年少者から年長者へ盃を順にすすめます。この順にも、若者の精気を年長者へ渡すという意味が込められているそうですよ。
お屠蘇はアルコールですので未成年、車を運転する人、お酒の苦手な人には飲むふりにとどめておきましょう。
お屠蘇に含まれる生薬の効能は少量のため、期待できるものではありませんが、せっかくのお祝い事なので、お屠蘇の雰囲気を楽しんでみてください。

5.まとめ

今回は御神酒とお屠蘇の違いをご紹介しました。それぞれの場面で、由来を大事にして臨みたいですね。

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