黒ビールの謎
1.黒ビールの謎
みなさんは、黒ビールを飲んだことはありますか?販売しているのもよく見かけますが、そもそもどうして黒ビールは黒いのでしょうか。味は甘いのでしょうか、それとも苦いのでしょうか。謎がたくさんありますよね。そんな今さら聞きにくい黒ビールの謎に詳しく迫りたいと思います。
2.黒ビールはなぜ黒い?
黒ビールとは、焦がした麦芽で醸造した黒茶色のビールのことをいいます。ビールは、麦芽・ホップ・水・酵母を原料に使って作られますが、そのなかでも麦芽はビールの味や香り、そして色の決め手となる重要な原料です。この麦芽が黒い秘密なのです。
先程ご紹介したように、黒ビールが黒いのは焦がした麦芽を使っているからです。麦芽を焙燥し、発芽をストップさせ、その後100度以上の高温で焙焦して麦芽に香ばしい風味や焦げた色味をつけます。この焙焦麦芽(モルト)には、クリスタルモルトやチョコレートモルト、ローストバーレイなどたくさんの種類があります。
3.黒ビールは甘い?苦い?
黒ビールの色を見ると甘くも苦くも感じられますが、実際の味わいは焙焦することで引き出されるコーヒーやチョコレート、ナッツのようなローストされた味わいが特徴です。チョコレートモルトという麦芽もありますが、甘いのではなく色がチョコレート色ということから名付けられ、香ばしいナッツ風味でほろ苦い味です。
黒ビールは結局甘いのか苦いのかといわれると、ローストされた麦の味わいで苦みを感じることがあるのでほろ苦い味といえるでしょう。
4.自分好みの黒ビールと出会いたい!
黒ビールとひとくくりされていますが、製法などによって味わいもさまざまあります。自分好みの黒ビールを選ぶためにはどこを見たら良いのかご紹介します。
まず、黒ビールは2つの製法があります。常温から高温で発酵させる「エールビール」は、まったり濃厚で香り豊かな味わいを楽しむことができ、少しずつ楽しみたい方におすすめです。低温で発酵させる「ラガービール」は、爽やかで雑味のないクリアな味わいを楽しむことができ、軽い口当たりを求める方におすすめです。
そして、焙煎方法の違いからさらに4つの種類に分けられます。強くロースト感を感じることができる「スタウト」、ほどよく苦みとコクを感じられる「ポーター」、さっぱりとした苦みとほのかに甘さを感じられる「シュバルツ」、飲みやすく苦みが抑えられた「デュンケル」、この4種類からも自分好みの黒ビールを見つけることができるでしょう。
5.まとめ
黒ビールは直飲みよりもグラスで飲むことでさらにおいしさが倍増するなど、まだまだ奥が深いです。興味を持った方はぜひ黒ビールを飲んでみてはいかがでしょうか。
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