どぶろく(濁酒)とにごり酒の違いは?
1.どぶろく(濁酒)とにごり酒の違いは?
日本酒を口にしてもどぶろくは飲んだことがないと言う人が多いと思います。どぶろく=密造酒のイメージを持っている人もいるのではないでしょうか。
日本各地ご当地どぶろくがブームになっているようです。
にごり酒は醪を粗濾ししたもので清酒に分類されます。
2.どぶろくって何?
何も引かない、何も足さない。(渋い表現)
米、米麴、水を混ぜ合わせ発酵させたもので、濾したり絞ったりはしません。今ブームの麹甘酒のアルコールありバージョンと思ってください。昔は農作業の合間に飲む栄養ドリンクとして飲まれていたそうです。
原料が米なので、アミノ酸やビタミンB、糖などの栄養が摂取できます。ただ、明治以降酒税法が制定され、各家庭での醸造は禁止されました。
3.どぶろく特区
地域活性化を推進する手段として「構造改革特別区域」が設けられた区域があります。
条件として…
・農家民宿、レストランを営む農業者であること
・使用する米は自ら生産したものに限る
・製造場があること 等
特別に製造、販売が認められた区域では地域性を活かした個性豊かなどぶろくが製造されています。
4.どぶろくの味とは?
「日本酒とどう違うの?」って思いませんか?
原料を濾さないのでドロドロした感触をそのまま味わえるお酒です。お米の甘みもあり香り適度な酸味、口の中で感じる不思議な感覚が楽しめます。もちろん栄養も豊富です。
お酒の醸造を行う「杜氏」の手は白くすべすべしているそうです。これは「コウジ酸」の効果だそうです。コウジ酸には美白と美肌効果があります。シミそばかすの原因であるメラニン色素の生成を抑制し美白効果が期待できます。
5.にごり酒とは?
見た目は白濁した日本酒で素材の味を生かした日本酒です。
多くは火入れ処理を行わず、酵母が生きたままの状態で詰められ、発泡性のあるものが特徴です。そのため酒質が変わりやすく保存管理を行い、開栓後はできるだけ早めに飲み切ると良いでしょう。
にごり酒は澱が底に溜まっているので、ビンをゆっくりと傾けて注ぐのが一般的です。ただ透き通った上と混ざった下の部分で2種類の味を楽しむことができます。
ロックで飲んだり炭酸水で割ったりまた柑橘類を入れてカクテル風に味わうのも良いかもしれません。
6.まとめ
日本酒の「新酒」は今年作付けされたお米で造られたお酒を言います。10月から酒造りが始まり12月頃から出始めます。12月から2月は最盛期とされています。外でのお付き合いが増える年末年始にぜひ好みのどぶろくかにごり酒を見つけてみてはいかがでしょうか。
体に優しく温まる飲み方を楽しんでみてください。
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